キングコング西野の炎上事案、考えてみた。
(個人的には、わりとどうでもいい事案ではあるけど・・・)まぁ、キングコング西野サイドの勝利になるわな。
- 作者: にしのあきひろ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2016/10/21
- メディア: 単行本
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一連の西野ブログを確認してみた・・・
(1) お金の奴隷解放宣言。 lineblog.me
自分のお金で買えない小学生の例を持ち出して、「(絵本を無料にするわけではなく、内容を公開することを)無料化」宣言して「お金の奴隷解放宣言」と。
結果:炎上(この書き方だと炎上するわな) ← たぶん、おおよそ狙い通りと思われ。
(2) 『えんとつ町のプペル』を無料公開したらAmazonランキングが1位になった。 lineblog.me
「炎上した結果、絵本の売上が拡大しましたよ」という報告と、内容を無料公開した真意を説明。
(3) 声優・明坂聡美の危うさ。 lineblog.me (4) 絵本とフリーミアムの相性 lineblog.me
批判(炎上)を沈静化させるため?に、フリーミアムモデルの説明。 ← さらに、炎上の継続を狙ってる?
やってること(絵本のフリーミアムモデル)は、真っ当だし、(本人が望んでるかわからないけど)定着した嫌われキャラを利用した炎上商法が見事にハマって、絵本自体の売上拡大という結果かな。
正当に売上拡大を狙うなら、(1)より(2)を先に書いて無料化しておけば、それなりの成果はでていたんだろうけど、(1)で炎上させたことでより大きな成果が得られたという結果かな。
故意に炎上させると、作品そのものや本人の好感度が落ちるリスクがあるので、普通はやらないんだろうけど、嫌われキャラが定着しかけてる「キングコング西野」としては、ほとんどリスクが無い(むしろ、よりキャラ定着を狙える)のがポイントかな。ただし、このせいで作品は純粋に評価されにくくなる可能性はあるかもね。(それでも「よりたくさんの人に作品を知ってもらう」という狙いは達成できるかな)
「絵本」だから、フリーミアムモデルが適用できて、それがハマったという点は、もっと強調されるべきだと思うんだけどな・・・
ただ、個人的にはフリーミアムモデルのきっかけとなったとされる「自分のお金で買えない小学生」が、ダシに使われた感がなんかモヤモヤするんよな・・・
お笑い好きとして「キングコング西野」という人は、芸人としてもそれなりに才能はあると思う(ただ、自分がハマるタイプの笑いでは無いけど)し、絵本作家としての才能はワカラナイ(スゴイ絵を描くとは思う)けど、今回の一連の流れを見ても頭はキレる人なんだなとは思う。
そもそも、嫌われキャラで成功するって難しいよな。「嫌われ」はキャラであって、それで成功するには、むしろ実際は好かれる人である必要があるだろうし、それがバレたらキャラとして成立しないし・・・
今回の事案で、こうすればこうなるのかぁ・・・ということが、勉強になりました。(これを参考に、何かするわけでも無いけど)
あと、個人的に絵本を買うなら新井さんの絵本を買いたい!(というか、もう買ってる)・・・これはフリーミアムしても、あまり効果なさそうかな。
- 作者: 中野慶,吉田路子
- 出版社/メーカー: 南々社
- 発売日: 2016/12/10
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